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中論八不偈 [仏教]

 毎月14日は河内国分寺所縁の神祇を参詣しています。順に聖七面稲荷大明神社、杜本神社、大黒天神を巡拝します。前に杜本神社周辺を掃き清め、お酒、お水、塩、お米、果物等をお供えしています。今日は大黒天神の参拝次第をお伝えします。高野山で修行した折りに厨房に祭祀されていた大黒天の御前でお唱えしていた「大黒天作法」をそのまま参詣者一同で唱和しています。
 先中論八不偈
  不生亦不滅   不断亦不常     
  不一亦不異   不来亦不去         
  能説是因縁   漸滅諸戯論 
  我稽首礼仏   諸説中道義
  因縁所生法   我説即是空 
  亦為是仮名   亦是中道義
 次法身偈
  諸法従縁生   如来説是因    
  是法従縁滅   是大沙門説
 次大黒天呪    オン マカキャラヤ ソワカ
 次摩利支天呪   オン マリシエイソワカ
 次南無満山護法善神
 次諸天諸神呪   オン ロキャロキャ キャラヤソワカ
大笑三昧の大黒天神

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お寺では厨房に大黒天をよくお祭りしますが、これは多くの僧侶に食事を給することができるようにと財福神としての大黒天に御利益を被る為と言います。
 大黒天は梵名をマカキャラ(マハーカーラ)と言い、大時、大黒の意味で、財福神また冥府神とも言われます。
 無限の生死を繰り返す生滅、断常、一異、来去の八迷戯論(分別のこだわり)を離れて、不生不滅、不断不常、不一不異、不来不去の八不正観(空性の智慧)を悟る。冥府神と福徳神の二面性と言えます。
 お大師様は「生れ生れ生れ生れて生の始めに暗く、死に死に死に死んで死の終わりに冥し」と説かれましたが、無明のまま無限の時を流転するか、光明の大時に生きるかの二面性だと思います。
 あらゆる存在や事象は、縁に因って生じたものであるから、空性であり、仮有です。空性にとらわれず、仮有にとらわれない、そのあり方が中道だと説かれるところです。
 「般若心経」で言えば「色不異空(空性)」「空不異色(仮有)」「色即是空 空即是色(中道義)」です。
 「金光明最勝王経」に説かれる「真を棄てず、俗を離れず。」の心境で大黒天神に祈念しています。
昨年植えたナデシコきれいに咲きました。

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