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お香の功徳 [御詠歌]

 今日はお大師様の月例供養法要の日、
法要の後、導師の持慧さんが、「香の十徳」を紹介してくれました。
   
1.感格鬼神   感は鬼神に格(いた)る - 感覚が鬼や神のように研ぎ澄まされる
2.清淨心身   心身を清浄にす - 心身を清く浄化する
3.能除汚穢   よく汚穢(おわい)を除く - 穢(けが)れをとりのぞく
4.能覺睡眠   よく睡眠を覚ます - 眠気を覚ます
5.静中成友   静中に友と成る - 孤独感を拭う
6.塵裏偸間   塵裏に閑(ひま)をぬすむ - 忙しいときも和ませる
7.多而不厭   多くして厭(いと)わず - 多くあっても邪魔にならない
8.寡而為足   少なくて足れりと為す - 少なくても十分香りを放つ
9.久蔵不朽   久しく蔵(たくわ)えて朽ちず - 長い間保存しても朽ちない
10.常用無障   常に用いて障(さわり)無し - 常用しても無害

  ※「香の十徳」は11世紀の北宋の詩人黄庭堅(こうていけん)の作で、
  その後、一休禅師(一休さん)によって日本に紹介されたと言われています。

またお香に関連した高野山奥の院の伝承として、
醍醐天皇の勅命により延喜21年(921年)に、
観賢僧正が弟子の淳祐僧正と高野山奥の院御廟を訪れたとき、
御廟内で観賢僧正に手を引かれた淳祐僧正がお大師様の膝に触れられ、
その時、妙香の薫りが手に移り、一生消えることがななく、
またそれにより、淳祐が書写した経典にも同様の薫りが移ったという
「薫の聖教(かおりのしょうぎょう)」の話しを交えて、

真言宗では、塗香及び焼香は、菩薩行の徳目である持戒と精進を意味します。
この徳目は行人のみに留まらず、普く世界に遍満する功徳を有していると教示してくれました。


 法要後の昼食に、国分寺農園でできたハクサイとダイコンを使って、
水炊きの鍋料理をしました。
今日は一段と寒い日でしたが、暖かい料理で皆心身共に温まりました。

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午後は、昨日の御詠歌講習会で習ってきたことを忘れないうちに復習しました。
もちろん「金剛」です。しばらく練習を重ねて行きたいと思っています。

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4時に終わり、外に出たら寒空の中、紅葉が少し色づいていました。

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シンガポールの娘

ジ~ンとしております。又もや適切な言葉が見つかりませんが、チコちゃん、ルルちゃんみゅ~ちゃんに癒され不動院さんに癒されお鍋に癒され皆さんの練習風景に癒され・・・。あ~何とも言えません。お香のお話勉強になりました。お香探しに行きます。気に入ったものが見つからず四苦八苦していた所でした。やる気がでました!白菜食べたいです!
by シンガポールの娘 (2011-11-21 21:08) 

持水

お香の功徳を再確認した思いです。特に、「静中に友と成る」は、沈鬱な気分に落ち込んだときに、また「塵裏に間を偸む」は忙中にあって心を見失わないがちな時に、香を焚くか、お線香を立てようと思いました。


お香、良いのが見つかりますように。
by 持水 (2011-11-22 23:13) 

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