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西国三十三所御詠歌 [御詠歌]

今日の葬儀は10時30分開式でした。
1時間余り前に到着できたので、
開式の前に、金剛流御詠歌「札打和讃」と、
2番よりは「龍華」の節で「西国三十三所御詠歌」をお唱えさせていただきました。

西国三十三所御詠歌をご紹介致します。
第一番  那智山  青岸渡寺 如意輪観世音の御詠歌に、    
  「補陀洛や 岸うつ波は 三熊野の 那智のお山に ひびく滝津瀬」

第二番  紀三井山 金剛宝寺 十一面観世音の御詠歌に、 
  「古郷(ふるさと)を はるばるここに 紀三井寺(きみいでら) 花の都も 近くなるらん」

第三番  風猛山  粉河寺 千手千眼観世音の御詠歌に、
  「父母(ちちはは)の 恵みも深き 粉河寺(こかわでら) ほとけの誓ひ 頼母(たのも)しの身や」
 
第四番  槇尾山  施福寺(槇尾寺) 千手千眼観世音の御詠歌に、
  「深山路(みやまじ)や ひばら松原 わけ行けば 槇(まき)の尾寺に 駒(こま)ぞいさめる」

第五番  紫雲山  葛井寺   十一面千手千眼観世音の御詠歌に、
  「まいるより 頼みをかくる 葛井寺(ふじいでら) 花のうてなに 紫の雲」

第六番  壺阪山  南法華寺  千手千眼観世音の御詠歌に、
  「岩をたて 水をたたえて 壺阪(つぼさか)の 庭の砂(いさご)も 浄土なるらん」

第七番  東光山  岡寺   二臂如意輪観世音の御詠歌に
  「けさ見れば 露(つゆ)岡寺の 庭の苔 さながら瑠璃(るり)の 光なりけり」

第八番  豊山   長谷寺  十一面観世音の御詠歌に
  「いくたびも 参る心は 初瀬寺(はつせでら) 山もちかひも 深き谷川」

第九番   興福寺南円堂  不空羂索三目八臂観世音の御詠歌に、    
  「春の日は 南円堂に かがやきて 三笠の山に 晴るるうすぐも」

第十番  明星山  三室戸寺  二臂千手観世音の御詠歌に、 
  「夜もすがら 月を三室戸 わけゆけば 宇治の川瀬に 立つは白波」

第十一番 深雪山  上醍醐寺   准胝観世音の御詠歌に
  「逆縁も もらさで救ふ 願なれば 准胝堂は 頼母しきかな」

第十二番 岩間山  正法寺  千手観世音の御詠歌に、     
  「水上(みなかみ)は いづくなるらん 岩間寺(いわまでら) 岸うつ波は 松風の音」

第十三番 石光山  石山寺  二臂如意輪観世音の御詠歌に
  「後(のち)の世を 願ふ心は かろくとも 仏の誓ひ おもき石山(いしやま)」

第十四番 長等山  三井寺  如意輪観世音の御詠歌に
  「いで入(い)るや 波間(なみま)の月は 三井寺(みいでら)の 鐘のひびきに あくる湖」

第十五番 新那智山 観音寺  十一面観世音の御詠歌に、
  「昔より 立つともしらぬ 今熊野(いまぐまの) 仏の誓ひ あらたなりけり」

第十六番 音羽山  清水寺   楊柳十一面千手千眼観世音の御詠歌に、    
  「松風や 音羽(おとわ)の滝の 清水(きよみず)を むすぶ心は 涼しかるらん」

第十七番 補陀落山 六波羅蜜寺  十一面観世音の御詠歌に、
  「重くとも 五つの罪は よもあらじ 六波羅堂(ろくはらどう)へ 参る身なれば」

荼十八番 紫雲山  頂法寺六角堂  六臂如意輪観世音の御詠歌に
  「わが思ふ 心のうちは 六つの角 ただ円かれと 祈るなりけり」

第十九番 霊ゆう山 行願寺革堂   千手観世音の御詠歌に、
  「花を見て いまは望みも 革堂(こうどう)の 庭の千草(ちぐさ)も 盛りなるらん」

第二十番 西山   善峯寺  千手千眼観世音の御詠歌に、 
  「野をもすぎ 山路に向ふ 雨のそら 善峯(よしみね)よりも 晴るる夕立」

第二十一番 菩提山  穴太寺 聖観世音の御詠歌に、
  「かかる世に 生(むま)れあふ身の あな憂(う)やと 思はで頼め 十声一声(とこえひとこえ)」

第二十二番 補陀落山 総持寺  千手観世音の御詠歌に、        
  「おしなべて おいもわかきも 総持寺(そうぢじ)の 仏の誓ひ 頼まぬはなし」

第二十三番 応頂山  勝尾寺  千手観世音の御詠歌に、
  「重くとも 罪にはのりの 勝尾寺(かちおでら) 仏を頼む 身こそやすけれ」

第二十四番 紫雲山  中山寺  二臂十一面観世音の御詠歌に、
  「野をもすぎ 里をもゆきて 中山(なかやま)の 寺へ参るは 後(のち)の世のため」

第二十五番 御嶽山  清水寺  十一面千手観世音の御詠歌に
  「あはれみや 普(あまね)き門(かど)の 品々に なにをかなみの ここに清水(きよみず)」

第二十六番 法華山  一乗寺  聖観世音の御詠歌に、
  「春は花 夏は橘(たちばな) 秋は菊 いつも妙(たえ)なる 法(のり)の華山(はなやま)」

第二十七番 書寫山  圓教寺  如意輪観世音のご詠歌に、
  「はるばると のぼれば書写(しょしゃ)の 山おろし 松のひびきも 御法(みのり)なるらん」

第二十八番 成相山  成相寺 聖観世音のご詠歌に、
  「波の音 松のひびきも 成相(なりあい)の 風ふきわたす 天(あま)の橋立(はしだて)」

第二十九番 青葉山  松尾寺  馬頭観世音のご詠歌に、
  「そのかみは 幾世(いくよ)経(へ)ぬらん 便りをば 千歳(ちとせ)をここに 松の尾の寺」

第三十番 竹生島 宝厳寺  千手千眼観世音のご詠歌に、
  「月も日も 波間に浮かぶ 竹生島 舟に宝を 積むここちして」

第三一番 姨綺耶山 長命寺  千手十一面観世音のご詠歌に、
  「八千年(やちとせ)や 柳に長き 命寺(いのちでら) 運ぶ歩みの かざしなるらん」

第三十二番 繖山   観音正寺  千手千眼観世音のご詠歌に、
  「あなとうと 導きたまへ 観音寺(かんおんじ) 遠き国より 運ぶ歩みを」

第三十三番 谷汲山  華厳寺 十一面観世音報恩謝徳の為ご詠歌に、
  「万世(よろずよ)の 願ひをここに 納めおく 水は苔より 出(いづ)る谷汲(たにぐみ)」
  
  「世を照らす 仏の験(しる)し ありければ まだ灯(ともしび)も 消えぬなりけり」

  「今までは 親と頼みし 笈摺(おいずる)を 脱(ぬぎ)て納むる 美濃(みの)の谷汲」




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