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無苦集滅道 [仏教]

 苦集滅道は、成道を得て解脱された釈迦様が初めて五人の比丘(道を求めて修行する者)に説かれた教えです。いわゆる四聖諦(四の真実)の初転法輪です。
 苦聖諦とは、生きる苦しみ、老いる苦しみ、病む苦しみ、死の苦しみ
            怨み憎む者に会う苦しみ、愛する者と別離する苦しみ、
                求めても得られない苦しみ、五蘊盛んな心身の苦しみの真実を言います。
 苦集聖諦とは、苦の原因となる貪り、渇愛の真実です。
 苦滅聖諦とは、苦の原因となる貪り、渇愛を残りなく離滅し、棄捨し、解脱して執着なき者の真実です。
 苦滅道聖諦とは、正見、正思、正語、正業、正命、正精進、正念、正定の八正道の真実です。
 つまり、苦・集は迷える衆生の有様(結果)と原因であり、滅・道は解脱された仏様のお姿(果)とそこに至る道(因)をお釈迦様は説かれたのです。
 一方、般若心経はその一節で無苦集滅道と、四聖諦の無を説いています。一見逆説のように感じられますが、般若波羅蜜多という空性の覚りの完成を説く心経は、苦集滅道の教法と無苦集滅道の境涯の覚りを説いています。
「箱入り娘ミュー」

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