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河内国分寺毘沙門堂慶讃文(全文掲載) [神仏と法要]

河内国分寺毘沙門堂落慶 慶讃文 
謹み敬って真言教主大日如来両部界会諸尊聖衆、殊には本尊聖者毘沙門天王、吉祥天女、禅膩師童子、さらには千手千眼観自在菩薩、大聖不動明王、当山鎮守杜本大明神、高祖弘法大師、総じては盡空法界一切三宝の境界に白して言さく。
 夫れ堂塔は秘密荘厳の標幟、伽藍は信心倍増の方便なり。本尊之れに依って威光を増し、衆生之れを仰いで信心を増す。殊に国分寺、即ち金光明四天王護国之寺と者、天平十三年、時の帝 聖武天皇が発願により建立せられたる伽藍にして、国土の安穏並びに繁栄を志すものなり。然れども物換り星移り、寺運も盛衰転変を免れ難く、殊に河内の国に建立せられし国分寺は廃亡してはや久し。
 茲に久米持水を代表とする河内国分寺復興賛助会は国土安穏、五穀豊穣、萬人豊楽を願いて河内国分寺復興を志し、平成二十三年十月吉日、河内国分寺毘沙門堂の建立をみる。
 嗚呼、喜ばしい哉。抑々毘沙門天王と者、四天王が長にして、北方に居を卜して南浮に益を施す。仏法擁護の誓は餘天に超え福徳施與の力は餘聖に過し玉えり。しかのみならず八万の聖教には教ごとに必ず護持を垂れ十方の國人は人ごとに定めて霊験を施す。故に河内国分寺復興の始めに此の尊を祀りて供養するは誠に之れ天王の誓願に適うものにして、其の功徳甚だ無量なり。依って今、吉日を卜し、一座の法筵を展べ、落成慶讃の厳儀を修して本尊界会の法楽に供し奉る。
 仰ぎ願わくは、本尊聖者、威光を倍増し、末資並びに十方信徒の赤誠を照覧し玉わんことを。重ねて乞う、
国家繁栄 国土安穏 萬人豊楽 信徒一同 家運隆昌 福智円満
殊には河内国分寺無魔復興祈願如意吉祥
乃至法界平等利益
維時平成二十四年四月七日
  当山末資 持慧 敬白

杜本神社境内の山桜、国分寺柴灯護摩御本尊の不動明王尊の境内から臨む。
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若葉が目映い河内国分寺氷の谷境内のモミジ
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